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伏見 康生
大川 洋明
執筆者の写真Hiroaki Okawa

牛の子宮内膜炎について 治療戦略

ウシの子宮内膜炎における繁殖性への影響についてこれまで紹介してきました。

子宮内膜炎は臨床獣医師や農家さんが思っている以上に繁殖成績に影響していると考えています。

産褥期のリスクと考えられる要因を抱えている牛は積極的な検査、治療が必要です。発症リスクとしては、私が報告した「産褥期の病傷歴」「胎盤停滞」ですが、ほかにも「分娩時の難産、死産」が報告されています。

では子宮内膜炎に対する治療として効果的なものはどんなものが考えられるでしょうか?



これ↑は私が過去に作成した資料です。

治療として多く選択されるのはPGF2αであると思います。またはイソジン。

子宮への抗生物質の投薬は乳牛を対象とする場合、休薬期間の制約があるために選択されないこともあるかと思います。海外では乳休薬のないセファピリン製剤がありますが、日本国内にはありません。

これから一つ一つの治療効果についてこれまでの報告と、私の個人的見解も含めて考えていきたいと思います。


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