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伏見 康生
大川 洋明

体内採卵成績向上のためにできることは⑥

みなさんGWがいかがお過ごしでしたでしょうか。


私は2日使って種子島へ行ってきました。

友人夫婦が住んでおり、ずっと行きたかったのですがなかなか行けず、JALのマイルも使って行ってきました。天気にも恵まれて良い旅になりました。



さて体内採卵に関して…

毎回血液を観察して改善への取り組みをしているわけではありませんが、採卵に関わらず、繁殖成績を改善するための血液検査の見方としては上記の図のような思考を私はしています。


血糖値はルーメン内のエネルギー指標

BUNがルーメン内のタンパク利用効率の指標


といったところです。


血糖値は低いより高いほうが良いのでしょうが、やはり継続的に高血糖になると過肥になります。

酪農のホルスタインでは広く知られていますが、やはり過肥は生産性や繁殖性に悪影響を与えると考えられています。

酪農の分娩前の乾乳期に過肥になっていると分娩後の乳生産にともなう負のエネルギーバランスにより牛は著しく削瘦し、NEFAの動員などで脂肪肝に陥り、生産病(ケトーシス、第四胃変位…)を発症します。

一方でそのようなエネルギーバランスの大きな変化がなくても、持続的な高血糖は過肥を招き、続いてインスリン抵抗性を招きます。そして過肥そのものが炎症を引き起こし、生産性に影響を与えると言われています。

なので、飼養管理には「メリハリ」が必要と考えています。

乳牛の乾乳前期や和牛の妊娠期(維持期)の場合は、そこまでの栄養量を必要としませんので、過肥にならない程度の栄養量で充分と考えます(でも乾物は満たして…)。一方で泌乳期や授精時期には少しエネルギーが上向く(少し太りやすい)ぐらいの給与水準でも良いと思います。が、継続的になると牛は太っていくので、どこかのタイミングでまた減らす必要があります。それが妊娠のタイミングであればベターなんだと思います。


それぞれの農家さんで牛のコンディションは違います。

すこし痩せ気味で飼う方もいれば、過肥気味の方もいます。それぞれの狙いや信念をもってされており、一概にコンディションだけで飼養管理の善悪が決まるわけでもありません。

いま与えられている環境や飼料がルーメンでどのような代謝を経ていまの牛の栄養(血液)や繁殖に影響しているのかを考えるのは、なかなかに楽しいことと私は思っています。


次は添加剤が繁殖成績に与える影響について考えてみたいと思います。


 
 
 

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