Infomation

お知らせ

伏見 康生
大川 洋明

牛の子宮内膜炎について 概要

獣医師に関わらずどんな仕事であれ、「これだけは負けない」であったり、「この分野が好き」というようなものが生まれてくると思います。

私はウシの臨床獣医師として最も興味を持ったのは「臨床繁殖」でした。

今回は私がこれまでに発表してきた内容について少しずつ紹介しながら私自身も復習していきます。


炎症性子宮疾患の定義とは?











子宮内膜炎に関する多くの論文を執筆しているSheldonらの基準を参考に作成しています。

炎症性子宮疾患という言葉は最近になって認知されるようになったように感じますが、ヒトの領域では骨盤内炎症性疾患(PID, Pelvic inflammatory disease)がほぼ同義にあたるかと思います。

ウシの産褥期の子宮炎の罹患率は想像以上に高く、これらに対する対処が繁殖性の予後を決する可能性もあると私は考えています(一方で積極的な治療をしても繁殖性には影響しない、という報告もあります)。


子宮炎はみんなが見つけて治療をしている


図1にある「子宮炎」は、いわゆる「産褥熱」と診断される疾病を含めています。

つまり「分娩に伴う子宮内感染症と炎症」を指してます。

グレード1の場合は「生理的回復」の途中経過であり、治療の対象とはなりませんね。2週間もすれば悪露もなくなり、子宮回復も良好でしょう。

一方でグレード2は発熱や元気食欲不振という顕著な臨床症状を示しますので治療の対象となり、獣医師の診断、治療を必要とする、もしくは畜主さんでの対応が必要となります。

適時、それぞれの現場での治療がなされていくと思います。

子宮炎の治療に関しては後日…。

分娩後3週までにみられる炎症性子宮疾患は子宮炎であり、比較的目にすることが多い病気です。みなさんもよく認識していると思います。

産後に熱を出した牛は乳量が出ない、繁殖が悪い

と考えるためしっかりとした対処をできるはずです(できていないこともありますが…これも後日…)


分娩後2